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二重生活
第20章 GW
彗君の中心に腰を沈めた。

指を絡ませて突っ張り、腰をくねらせる。
突き出た胸に優しく両手を添えられて、手のひらで弾む乳房。
乳首を摘ままれ、指の腹で撫でられて、溢れた蜜が擦れる淫茎を濡らしていく。
滑らかに、だけどひっかかるように擦られる膣内が、快楽で溢れる。

「も……イっちゃう……」

くるりと身体が反転して、組み敷かれたかと思うと、最奥を何度も突かれて鞠香は悲鳴をあげた。


「俺もイく……」

夕日に縁取られた彗君の首筋の線が綺麗で、涙が零れていた。


「鞠香さん……?………………どうしよ……すげ……苦しくなるくらい可愛い……胸が痛すぎて俺、死ぬかも」

「ダメ……」

更に腕に力が込められて、彗君の肌に唇が押し付けられた。
大好きな香り。
安心する清潔な香り。

「きりがないから、もっかい風呂はいってプラプラしよっか。鞠香さん、もう襲わないでね」

お茶目な笑顔でいうと、裸のまま彗君はテラスへ出ていった。
引き締まったお尻から伸びるすらりと長い脚、鋭く走る筋肉の筋に見とれながら、鞠香もまた、しなやかな身体に何も纏わずそのあとに続いた。

「鞠香さん……あっちの山から誰か双眼鏡で見てたら困るから、そんな無防備にするの禁止」

慌てたようにお湯のなかに誘導される。

「彗君って、もっとクールな男の子だと思ってた」

「鞠香さんの前だと、かっこつけたくても冷静じゃいられなくなる」

「冷静じゃない彗君も好きだよ」

後ろから腕に包まれて、さっきとは違う形の幸せに満ちた、穏やかな時間を感じていた。

「ポピー、楽しんでるかな」

ポピーも今頃、トリミングをしてもらい、温泉に浸かっていることだろう。

「私だけじゃなく、ポピーまで、お世話になります」

「いえいえ、大切な存在だからね、二人とも。あがったら見に行ってみよか?」

「うん。ドッグランもあるみたいだし、連れていってあげたいな」

「ポピー犬好きだもんな。パラダイスだね、もう、帰りたくないってなったらどーする?」

「困ったな」

そんなポピーの姿を想像して、顔を見合わせて吹き出した。
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