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二重生活
第3章 CAFE a.m.
気がつけば、休憩時間もミルクティもあと少しになっていて、
「明日、予約していいですか?」
ふと聞かれて鞠香は笑いながら、うんうんと頷いていた。
「……え?」
答えてから、その意味がわからず彗君を見上げると、
「やった。じゃあ明日、予約します
鞠香さんを」
悪戯な瞳で見下ろす彗君と、視線がぶつかった。
「……すごく、早速なのね」
「はい! どこでもお伴します」
無邪気な笑顔を見せる彗君に、ふざけた口調で「ご予約、承りました」とOKする。
だけど、その軽い受け答えとは裏腹に、心の中は激しく動揺していた。
こんなに素敵な男の子と食事にいくと思うと、罪悪感や緊張、そして嬉しさが渦巻いて、胸の高鳴りが全身を支配してしまうのだった。
休憩後、鞠香は何度かミスをした。
そのたび、さりげなく彗くんがフォローしてくれた。
ミスの理由の張本人に助けられ、ドキドキしっぱなしの胸……。
こうして、昨日までは想像もつかなかった毎日が始まった。
「明日、予約していいですか?」
ふと聞かれて鞠香は笑いながら、うんうんと頷いていた。
「……え?」
答えてから、その意味がわからず彗君を見上げると、
「やった。じゃあ明日、予約します
鞠香さんを」
悪戯な瞳で見下ろす彗君と、視線がぶつかった。
「……すごく、早速なのね」
「はい! どこでもお伴します」
無邪気な笑顔を見せる彗君に、ふざけた口調で「ご予約、承りました」とOKする。
だけど、その軽い受け答えとは裏腹に、心の中は激しく動揺していた。
こんなに素敵な男の子と食事にいくと思うと、罪悪感や緊張、そして嬉しさが渦巻いて、胸の高鳴りが全身を支配してしまうのだった。
休憩後、鞠香は何度かミスをした。
そのたび、さりげなく彗くんがフォローしてくれた。
ミスの理由の張本人に助けられ、ドキドキしっぱなしの胸……。
こうして、昨日までは想像もつかなかった毎日が始まった。