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二重生活
第3章 CAFE a.m.
―――――――――――――――――
――――――――――
――――
……
「ふー、疲れたぁ」
声を出して、バスタブで手足を伸ばした。
心地よい疲労感が、ゆらゆらとお湯に溶けていく。
(本当に、本当なんだ……)
あのあと彗君は、帰り際の鞠香の腕を引き留めて、
「さっきの冗談とかじゃなくて、ほんとですから」
そう言って、鞠香の連絡先を聞いた。
口約束だけの社交辞令だったのかな……と思っていたので、嬉しくて、そして、胸が少し痛んだ。
あの痛みは何だろう……。
ゲルマニウムローラーを、ゆっくりと足に滑らせながら、昨日の夜のセックスを思い出していた。
体を這う舌先。奥を貫く熱いもの……。
雄一の顔が、次第に彗君の顔に変わっていって、鞠香は自分の想像に愕然とした。
それでも、彗君のあの瞳は、頭の中から消えてくれなかった。
お湯に見え隠れする乳首が、いつのまにか勃っていた。
綺麗にネイルアートが施された細くて長い指が、乳首に絡みつく。
彗君が、すぐそこで見つめているような気がした。
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「ふー、疲れたぁ」
声を出して、バスタブで手足を伸ばした。
心地よい疲労感が、ゆらゆらとお湯に溶けていく。
(本当に、本当なんだ……)
あのあと彗君は、帰り際の鞠香の腕を引き留めて、
「さっきの冗談とかじゃなくて、ほんとですから」
そう言って、鞠香の連絡先を聞いた。
口約束だけの社交辞令だったのかな……と思っていたので、嬉しくて、そして、胸が少し痛んだ。
あの痛みは何だろう……。
ゲルマニウムローラーを、ゆっくりと足に滑らせながら、昨日の夜のセックスを思い出していた。
体を這う舌先。奥を貫く熱いもの……。
雄一の顔が、次第に彗君の顔に変わっていって、鞠香は自分の想像に愕然とした。
それでも、彗君のあの瞳は、頭の中から消えてくれなかった。
お湯に見え隠れする乳首が、いつのまにか勃っていた。
綺麗にネイルアートが施された細くて長い指が、乳首に絡みつく。
彗君が、すぐそこで見つめているような気がした。