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二重生活
第4章 初めて
「はは。なんで謝るの? 鞠香さんが謝るとさ、なんかちょっとエロいよね」
彗君が変なことを言うから、ハーブティーが気管に入って少しむせる。
「年上の女の人なのに、そういうピュアな反応もいちいちツボかも。わざとやってる?」
背中をさすってくれながら言う彗君に、だっ……てっ、突然変なこと……言う……んだもんっ、咳き込みながら言い返すと、
「ほら、そうやって、涙目で見上げられたら男はみんなヤバいよ。ほんと、危なっかしいな鞠香さんは……」
「もう! もう、彗君のほう見ない!」
プイと体ごと横を向いた鞠香はまた笑われて、
「ごめんごめん、可愛かったから……。鞠香さん。ねぇ鞠香さん? まりちゃん? ……まりりん」
「プッ……まりりんって……初めて呼ばれた」
思わず吹き出すと、
「やっと笑ってくれた。やっぱり鞠香さんは笑顔が一番可愛い」
長い指が髪を鋤く感触に、体がビクンと反応した。
やだ……恥ずかしい……。
彗君といると、なんだか心も体も敏感になっちゃう……。
それでもされるがままにされている鞠香に、
「んー! ダメだ俺……。こんなんじゃ怯えさせて嫌われるよね。鎮静されるハーブとか、ないかな」
体を離してメニューを手に取る彗君に、鞠香より先に髪の毛が残念がる。
もっと触れていて欲しかった……。
そんなこと考えちゃいけないのは、わかっているけど……。
彗君が変なことを言うから、ハーブティーが気管に入って少しむせる。
「年上の女の人なのに、そういうピュアな反応もいちいちツボかも。わざとやってる?」
背中をさすってくれながら言う彗君に、だっ……てっ、突然変なこと……言う……んだもんっ、咳き込みながら言い返すと、
「ほら、そうやって、涙目で見上げられたら男はみんなヤバいよ。ほんと、危なっかしいな鞠香さんは……」
「もう! もう、彗君のほう見ない!」
プイと体ごと横を向いた鞠香はまた笑われて、
「ごめんごめん、可愛かったから……。鞠香さん。ねぇ鞠香さん? まりちゃん? ……まりりん」
「プッ……まりりんって……初めて呼ばれた」
思わず吹き出すと、
「やっと笑ってくれた。やっぱり鞠香さんは笑顔が一番可愛い」
長い指が髪を鋤く感触に、体がビクンと反応した。
やだ……恥ずかしい……。
彗君といると、なんだか心も体も敏感になっちゃう……。
それでもされるがままにされている鞠香に、
「んー! ダメだ俺……。こんなんじゃ怯えさせて嫌われるよね。鎮静されるハーブとか、ないかな」
体を離してメニューを手に取る彗君に、鞠香より先に髪の毛が残念がる。
もっと触れていて欲しかった……。
そんなこと考えちゃいけないのは、わかっているけど……。