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二重生活
第7章 rose
「……待って……」

舌が絡み合うたびに、体がびくびくと跳ねる……。
見馴れたリビングでキスをしている罪悪感。
それなのに敏感に反応してしまう身体。

恥ずかしくて、彗君の胸を両手で押すと、

「逃げないで……」

ぎゅっと強く抱き締められた。

「鞠香さんは、悪くない。俺が無理矢理してることだから……。だから、このままでいて……」

椅子に座ったまま、服のボタンが一つ一つ外されていく。

彗君に見られていると思うだけで、体の芯で熱いものが蠢き、陰核がビリビリと痺れる感覚に襲われて。
期待感と高揚感に、体が支配されてしまう。

「すげー綺麗。色、白いね」

火照った肌は、ところどころ花が咲いたように赤く染まり、匂い立つような色香を放っていた。
ボルドーの下着が、白い肌をより際立たせていた。

恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った鞠香の指先から肘までを、唇がついばむように這っていく。
くすぐったくて思わずおろした両手は掴まれ、露になった胸の谷間に舌先が移動した。

柔らかさを確かめるように、乳房を這う舌。
いつの間にかブラジャーからこぼれた胸の先で、ピンと勃起した乳首が羞恥に震えていた。
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