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あなたに抱かれたい
第10章 夫のいない生活
「でもさあ…補導されたりしない?」
「大丈夫よ。どこをどう見たって中学生には見えないわよ」
今朝、放課後に遊びに行くわよと茉優に誘われて、こっそりと私服をバッグに忍ばせて駅のトイレで着替えた正弥はパッと見たところ立派な青年だった。
茉優にしてもプロポーションの良さとバッチリのメイクで高校生には見えない。
おかげで映画館にも疑われることなくレイトショーも観れたし、カラオケルームにも行けた。
だから、きっと二人が手を繋いでラブホのドアを潜り抜けても、まさか学生だとは思われそうもなかった。
「じゃあ行こうぜ!俺、一度でいいからラブホでエッチしたかったんだ!」
「シッ!声が大きいってば!ラブホなんてワードはそんなに声高々に言うもんじゃないのよ!」
周りの誰かに聞かれてやしないかと、茉優は赤面した。
その表情がとても色っぽくて、すでに正弥の股間は臨戦態勢になってしまう。
ラブホに入って正弥は驚いた。
ロビーには人っ子一人いないのだから。
てっきり普通のホテルみたいにロビーカウンターがあって、ホテルマンが「いらっしゃいませ」と待ち構えているものだとばかり想像していた。
誰もいないホテルロビーには各部屋の案内パネルがドーンと置かれていて、茉優が「この部屋でいいわよね?」とパネルにタッチするとコッチへおいでとばかりに矢印のランプがチカチカと灯った。
「へえ~…無人で部屋まで行けるシステムなんだ」
何から何まで目新しくて、おのずと興奮を高めてくれる。
初めて入ったラブホテルの部屋は思っていたよりも普通の部屋だった。
ベッドはダブルよりも少し大きめで、そのほかに部屋にソファとガラステーブル、テレビや冷蔵庫なんかも置いてあった。
ここで愛し合うんだと思うと、やっぱり部屋に入ってからはこれからの事の実感がさらに増してしまい、また緊張してきた。
「シャワーだけでいい?」
姉の茉優の言葉に弟の正弥はただ頷くだけ。
緊張してきて喉がカラカラでうまく声が出せずにいた。

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