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あなたに抱かれたい
第12章 年末年始
疑心暗鬼になった上に長距離移動だった疲れが出てきて、久美子の会話のキレがいつも以上に鈍い。
「ねえ、あなた、疲れちゃったわ…少し寝させてもらってもかまわないわよね?」
「ああ、もちろんさ」
夫のエスコートで寝室に連れていってもらうと、独り暮らしには不釣り合いなダブルベッドが部屋の真ん中にドーンと置かれている。
「まあ!一人なのにダブルベッド?」
「君と再婚して一緒に寝るようになったおかげでシングルベッドだと異様に狭く感じちゃって…」
そういうものかしら?
でも、年明けまでここに滞在するつもりだからシングルベッドで拓哉と一緒に寝るよりはダブルベッドの方が好都合と思えた。
「さあ、しばらくグッスリと眠ればいいよ」
「あら?添い寝してくださらないの?」
「僕はこちらの時間に体が慣れてしまっているからね
今、寝てしまうと夜に眠れなくなってしまうよ」
「なぁ~んだ、つまんないわ…
少し離れて暮らしただけで、あなたずいぶんと冷たくなってしまったのね」
「そう拗ねるなよ。わかったよ、添い寝してあげるから機嫌をなおしてくれよ」
そう言ってあげると久美子はとても嬉しそうな顔をした。

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