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あなたに抱かれたい
第12章 年末年始

翌朝、二人を迎えに来たアーヤは、げっそりしている拓哉の顔を見て驚いた。

「まあ!キャップ!まるで何日も飲まず食わずの断食をしていたような顔だわ!大事な新年パーティーなのに大丈夫なの?」

「まさか一晩で痩せこけたりするわけないだろ」

そう言いながら身だしなみを整えるために鏡に向かった。
鏡に写る自分の姿を見て、なるほど、アーヤが驚くわけだと納得した。

目の周りが落ち窪み、心なしか頬がげっそりとしている。

見た目ほど疲れてはいない。
いや、それどころがとても充実して力が漲っていた。
パーティーを終えたら妻が帰国するまでセックス三昧を決め込んだ。

「ところで奥さまは?」

「何でも新年を迎えるのに僕に晴れ着を見せようと日本から持ってきていたみたいでね、今、着付けをしているよ」

待つこと数分…
「お待ちどうさま」と現れた久美子を見て、拓哉もアーヤも息を飲んだ。

寝室から現れた久美子は髪をアップに結い、ピンク色の鮮やかな振り袖姿だったからだ。

「奥さま…とても美しいです…」

「うふふ…ありがとう
ほんとは人妻だから、もう振り袖は着ちゃダメなんだけど…
拓哉さんに是非とも見てもらいたくて」

「美しいよ久美子…惚れ直してしまうよ」

アーヤさえいなければ、この場に押し倒して、振り袖の裾を捲りあげてバックでハメたい気分だった。


振り袖姿が功を奏したのか、新年パーティーでは主催者側の面々が久美子を褒め称えた。
場も和んで拓哉は彼らに好印象を与えることができて、取り引きもまとまりそうだ。

「ありがとう、君が居てくれたおかげでトントン拍子に話が進みそうだ」

「そう思ってくれているのなら、なるべく早く休暇をいただいて日本に一時帰国してくださいな
ほら、茉優ちゃんと正弥くんの卒業式やら入学式とかに参列してあげて欲しいわ」

「ああ、そうだね、その件は本社の方にも要望を出しておくよ。それよりも…茉優は推薦入学だから問題はないにしても、問題は正弥だな…
あいつが入学出来る高校ってあるのかな?」

「そうね、帰ったら私がしっかりと勉強を見てあげる事にするわ。茉優ちゃんにお願いしているけれど、どうも成績が向上しないみたいだし…」

やはり姉に弟の勉強を見てもらうっていうのは、甘えがあるのかしら…と冬休み前の進路指導でさんざん担任からイヤミを聞かされた。
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