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あなたに抱かれたい
第13章 高校受験

自宅では久美子が正弥からの連絡を今か今かと待ち構えていた。

受験勉強を頑張ってきた正弥に、せめて手料理でねぎらってあげたかった。

そんな折、正弥からの連絡があった。

- あ、久美子母さん?今夜さあ、受験会場で知り合った奴とカラオケに行くからさ、今夜は晩ごはんはいらないよ -

やだ、嘘!?
なんか以前にもこんなことあったなあ~…
そうだわ!あの日も手料理をこしらえたのに茉優ちゃんも正弥くんも帰ってこなくて…
それでお隣さんのお裾分けに行ったら襲われちゃったのよね…

でも、今夜は大丈夫。
茉優ちゃんがいるもの…
この際だから、あの子と腹を割って深い話をするにはもってこいだわ。


「ちゃんと家には連絡を入れた?」

早季子がカラオケボックスの受け付けカウンターで正弥に念を押してくる。
「うん、大丈夫」そう言って連絡したよとばかりにスマホを指差してニッコリと笑った。

「そう。じゃあさ、オールにする?」

「オールナイトって事?」

「もちろん!」

「いや、ほら、僕ってさカラオケってあまり得意じゃないんだよね」

「じゃあさ、私が歌うのを聞いていてよ」

「上手いの?下手だったら聞かされるのも地獄だし」

「任せて!私はプロ並みだから」

眠くなったら寝てもいいようにマットルームを選択してあげるね

そう言って早季子はマットルームというものを選択した。

『へえ~…マットルームってのがあるんだ…これならゴロンと横になってぐっすり寝れそうだな』

正弥は歌うつもりも彼女の歌を聞くつもりもなく、とにかく受験から解放されたことで緊張が解けて、今はぐっすりと眠りたかった。

だが、早季子の唄う歌はパワフルで、とてもじゃないが寝れそうもない。
彼女はハードロックを跳び跳ねるように踊り、声を枯らさんばかりにシャウトした。

おまけにミニスカートで跳び跳ねるものだから、裾が何度もヒラヒラと揺らめき、その都度、ピンク色の下着をチラチラさせる。
ついには大きくジャンプして着地に失敗して転がったものだからモロに彼女のパンツを目の当たりにしてしまった。

「見たでしょ!」

自分から見せておいて「見たでしょ!」もないもんだと思いながら「見たよ、ピンク色のパンツ」っ正直に告げた。

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