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あなたに抱かれたい
第14章 高校入学と姉との別れ
ハグをする正弥に「あっ!正弥くん?」と一人の女性が声をかけてきた。
声のする方を振り替えると、そこに立っていたのは早季子だった。
「あっ!早季子ちゃん!僕ね、合格したよ!!」
「まあ!おめでとう!!」
「早季子ちゃんは?」
「うん、私も受かった!」
「やったね!これで僕たちを同じ高校に通えるね」
思わず彼女を抱きしめようとして、隣に立っている恰幅の良いおじさんに気づいた。
仲睦まじそうに寄り添って立っていたから、彼女の父親だと思って「はじめまして、僕、篠塚正弥と言います」と挨拶をした。
おじさんは目を白黒させて驚いている。
「お父さん…だよね?」
正弥がおじさんの正体を早季子に訊ねると
「イヤねえ、父じゃないわ」とクスクスと笑った。
「そうなの?僕はてっきりお父さんかと…」
「まあ、当たりじゃないけど遠からずってとこね
彼は父じゃなくパパなの
合格発表を見て、受かっていたらこの後、ご馳走を食べさせてくれる約束なの」
父ではなくパパ…
そのニュアンスで久美子はピンときて「うちも正弥とこれから食事に行くことになってるの、それではまたね」と正弥の腕を取って急いで早季子たちから遠ざけた。
「どうしたのさ母さん?僕は、もっと彼女と話したかったんだけど」
「いいこと、正弥。あの子には近づかない方がいいわ」
「なんで?僕たち、入学したら友達になろうって約束したんだ」
「あの子のそばにいたオヤジ…きっとパパ活の相手よ」
「パパ活?」
「なんとなくそんな匂いがしてるの
これはね、女の勘よ。早季子さんだっけ?あの子に近づいたら厄介な事に巻き込まれるわよ」
「友達になろうって子に、そんな言い方するなよ!」
そう言って正弥は膨れっ面したけれど、やりマンのサセ子の早季子の事だから、パパ活してるかもしれないなと妙に納得した。

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