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あなたに抱かれたい
第15章 クラスメート
授業中も瑠璃の視線を痛いほどに感じた。
『おいおい、いい加減にしてくれよ』
いつも自分から女に言い寄っていたから、いざ受け身になると、どうしていいかわからない。
放課後になると瑠璃から逃げるように早足で校門を後にした。
「篠塚くん、一緒に帰りましょ」
急いで追いかけてきたのか、瑠璃は、ハアハアと息を切らしながら正弥に追い付くと、寄り添うように歩き始める。
「お前もこっち方面なのか?」
無視するわけにもゆかず、仕方なしに正弥は正面を向いたままポツリと独り言のように言ってみた。
「ううん…全然逆…」
「なら遠回りになるだろ?」
「それでもいい…少しでも篠塚くんと一緒にいたいから」
面倒くさい奴だなと思った。
下手すれば家まで着いてくるような気がして、正弥はピタリと足を止めた。
「篠塚くん?」
「送っていってやるよ」
「えっ?」
「女に遠回りまでして送ってもらう必要はないから
それなら俺が遠回りする方が気が楽だ」
「篠塚くんって優しいんだ…」
「それから、その『篠塚くん』ってのもやめろよ
どっちかと言うと名前で呼んでもらった方が楽だ」
「えっ?…いいの?」
瑠璃は顔を真っ赤にして、モジモジしながら「正弥くん…」って呟いて「きゃっ!名前で呼んじゃった」と、子犬がじゃれつくように腕を絡ませてきた。
「俺のどこが良くてコクってきたんだよ」
「う~ん…顔…かな…、正弥くんは私のどこを気に入ってくれたの?」
生まれて初めて告白されて、気が動転して思わず付き合うと言ってしまったなんて答えられるはずもなかった。
どうしても恋愛対象として、姉の茉優を基準にして考えてしまう。
茉優に比べて、おっぱいは小さいし、顔だって小顔ってだけで美人には程遠いし、どこを気に入った?と聞かれて彼女が喜ぶ答えを見いだせずにいた。
「そうだなあ…強いて言うなら『声』かな?」
アニメ声って言うのだろうか、もし、ベッドで喘がせたら可愛い声で喘ぐんだろうなと思った。
「正弥くんって声フェチ?」
「そんなわけねえだろ!声が気に入ったと言ってやったんだ、素直に喜べよ」
「うん、嬉しい」
そう言って瑠璃はしがみついた腕をぎゅっと自分の体に押し付けた。

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