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あなたに抱かれたい
第15章 クラスメート
「どうしたらいいの?」
実の母親でない久美子には正弥の接し方がわからない。
暗い自室の中で、灯りもつけずに暗い壁の一点をじっと見つめながら、正弥は自分の仕出かしたことを後悔していた。
瑠璃…
彼女は自分を好きだと言ってくれて、覚悟の上でバージンを自分に捧げてくれたのだろうけど、僕には瑠璃を可愛いとは思うが、心の底から愛しているという実感がない。
それなのに、自分が女の子の一番大切な貞操を奪ってしまった。
これは責任重大だ。
一人の女の子の最初の男になってしまった。
責任を取って結婚しないと申し訳ない。
でも、心底愛しているわけではない。
告白されて、何気なく付き合ってもいいとは言ったものの、一生を捧げる気なんてあるはずもなかった。
いや、そんなことよりも、おもいっきり中に出してしまったのだ。
久しぶりだからめちゃくちゃ濃度の濃い精液だから妊娠させたかもしれない。
妊娠させてしまったらどうすればいい?
産んでもらうのか、堕胎してもらうのか…
こんなこと、誰にも相談できず、正弥はこの世から消えてしまいたいとさえ思った。
リビングでは久美子がスマホを手にして、正弥の異変を夫の拓哉に伝えるべきかどうか悩んでいた。
自分が母親なのだから、一人で乗り越えるべきなのだろうか?
どうしたらいいのかしら?…
悩みに悩んで、出した答えは娘の茉優に力を借りる事だった。
茉優ちゃん…助けて…
必死の思いで、出ていけとこの家から追い出した茉優にすがってみた。
SOSのLINEを送信して、自分で何とか出来ないむなしさをつくづく感じた。
正弥と茉優の母親になろうと足掻けば足掻くほど泥沼から抜け出せない自分の未熟さを呪った。
ほどなくしてスマホに着信があった。
それは追い出した茉優からだった。
久美子は藁にもすがる思いで通話をタップした。
- 久美子さん?どうしたの?SOSだなんて穏やかじゃないわね -
以前と変わらぬ口振りの茉優の声を聞いて安堵して、腰が抜けたように力を失った。
「茉優ちゃん…お母さんを助けて…」
- あらあら、いったいどうしちゃったの?私を追い出した威勢のいい久美子さんとは思えないほどか細い声ね -
「正弥くんが…引きこもっちゃったの…」
- なぁ~んだ、そんなことか -
意外と呑気な声がスマホから聞こえてきた。

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