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あなたに抱かれたい
第15章 クラスメート
正弥との通話を切り、折り返しで久美子に電話を入れた。
「あ、茉優ちゃん?どうでした?原因はわかりました?」
茉優からの電話を待ち構えていたのか、すぐに電話に出て早口で問いかけた。
- ちょっとしたことだったわ。あの子、クラスの女の子とエッチしちゃったんだって -
「えっ?!そ、それってつまり…セックスをしたって事なの?」
- そんなに驚かなくてもいいじゃない。今時は初体験を小学生の頃という子もいる時代よ。まあ、正弥の場合、その相手の子がバージンだったってことで、正弥はそれなりに責任を感じているみたい -
抱いてしまった後に責任を感じるのなら、せめて抱く前に後先の事をよく考えてほしかったわと久美子は思った。
- まあ、何にせよ、意外と元気そうな声を出し始めたし、そのうち白旗上げて部屋から出てくるわよ -
「本当に?このままパラサイトになっちゃうってことは…」
- あははは!ないない!それは絶対にないって!あの子、性欲がガンガンに強いから欲情したら出てくるって -
そう言うものなのだろうか?
まあ、一番身近でずっと正弥を見てきた姉の茉優がそう言うのなら信じるしかないと思った。
翌日も正弥は学校を休んだ。
ただ、空腹には勝てないようで、部屋の前に食事を置いておくと、いつの間にかトレイが空になって廊下に出されていた。
『よかった…ちゃんと食べてくれているんだわ』
食事をしてくれることに安堵したが、トイレはどうしているのかしら?お風呂は?
久美子が寝ている間に済ませているのか?
それならば居留守を使って、部屋から出てきたときに取っ捕まえてやろうかしらなどと考えを巡らせた。
その日の夕刻、一人の女の子が篠塚家を訪問してきた。
久美子がインターホンを受け「どちら様でしょうか?」と訊ねると - あの…私、正弥くんの学校のクラスメートの佐久間です、佐久間瑠璃といいます - インターホンのモニター越しではあるが、どうも地味で華やかさに欠ける女の子だなと感じた。
「じゃあ…学校のプリントか何か持ってきてくれたのかしら?」
正弥を病欠として高校を休ませているので、配布プリントでも持ってきてくれたのかなと思った。
「いえ…私どうしても正弥くんに会ってお話がしたいんです!」
彼女の声は切羽詰まっている感じがした。

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