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あなたに抱かれたい
第15章 クラスメート
『この子なの?
正弥くんが抱いた女の子ってこの子の事かしら?』
せっかく訪ねて来たのだから会わせてやりたいと思う反面、なぜか正弥に他の女を近づけたくないと思ってしまう。
それが何ゆえなのか久美子は自分でもわからないけれど…
合格発表の時に紹介された女の子にしても、なぜか久美子は正弥に近づく女を排斥してしまう。
過保護な母の仲間入り?いいえ、そう言うのとは違う感情が芽生える。
「ごめんなさい、正弥は、どうもインフルエンザみたいなの、だから今は誰とも会ってもらう事が出来ないのよ」
- じゃあ、せめて、ドア越しでもいいので話をさせてください!
お願いします!お願いします!! -
ドアホンのカメラに向かって何度もペコペコと頭を下げる瑠璃。
こんなにも必死なのに家にもあげさせないなんてひどいご家庭ねと、ご近所に見られたらどんな陰口を叩かれるかたまったものではない。
「わかったわ、わかったから頭を上げて頂戴」
ただし、話をするにしてもドア越しでお願いするわねと条件をつけて瑠璃を家の中に招き入れた。
「お邪魔します…」
玄関から上がり込んでくる際には、脱いだ靴を丁寧に並べるところからも躾の良さが伺えた。
こんなお上品なお嬢さんを正弥が抱いたの?
それとも久美子と対面することで羊の皮を被っているの?
知らず知らずのうちに、久美子は瑠璃の頭の先から爪先まで、まるで値踏みするかのように繁々と眺めた。
「はじめまして…私、正弥くんと同じクラスの佐久間瑠璃と申します」
ちゃんと挨拶の出来る育ちのいいお嬢さんだと思った。
「わざわざ正弥のお見舞いに来てくれたのね
正弥の母の久美子と申します」
丁寧に挨拶をされてしまってはこちらも丁寧に応対せぬ訳にはいかなかった。
「えっ?お母さま?…あ、ごめんなさい、私、てっきりお姉さまかと…」
「そうね、正弥とはそんなに歳が離れていませんものね。
実は私、継母なんです」
「そうだったんですか…失礼しました」
ペコリとお辞儀をして「で、正弥くんのお部屋は?」と訪ねてきた本題に入ろうとする。
「正弥くんのお部屋は二階なの。
でも、くれぐれもドア越しにお話をなさってくださいね
もしかしたら、あの子、寝ているかもしれないから会話もしてくれないかもしれませんが…」
仕方なく久美子は瑠璃を正弥の部屋の前まで案内した。

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