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防音室で先輩に襲われて…
第11章 カラダ目的なんて生ぬるい
椎名は配られたチラシに書かれた今回のコラボポイントを読みながら、時々乃ノ花の反応を確かめる。
「君が飲んでる『シルバースター・ラテ』って、モチーフこのキャラだよね」
「そうです、一番、好きなので…」
「前に同じクラスの子が話してたけどさ、このキャラって裏設定があるって本当?」
「…!はい、そう、そうなんです」
思いもせず話が弾む。
乃ノ花は久しぶりに、自分の好きなことを誰かと話せた。 ──楽しい。不覚にも…心の底で認めてしまった。
そして会計の時、椎名が財布を出そうとする。
「俺が出すよ」
「だ、だめです!ランチも奢ってもらいましたし……」
乃ノ花は慌てて自分の財布を出した。
「ここは私が絶対に払います」
レジでトレイに乗せると店員さんが微笑む。
椎名は少し驚いた顔で、でもすぐに笑った。
「……わかった。じゃあ、次は俺の奢りで」
──次。 その言葉に、乃ノ花の胸がドキリと鳴った。
結局あのキーホルダーも買ってしまった。小さな星が、カバンの中で揺れる。
エレベーターで降りる時、椎名がぽつりと問いかけた。
「ここは楽しかった?」
乃ノ花は小さく頷いた。
「……はい」
困ったことに、嘘ではなかった。

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