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防音室で先輩に襲われて…
第11章 カラダ目的なんて生ぬるい

 それでも、好きな系統の服を見つけたらつい椎名に報告してしまう。

「あのワンピース、可愛いです」

 淡いグレーの、フリルが控えめなやつ。

 言葉を口にした瞬間、 後悔の棘が胸に刺さった。

(なんで言っちゃうの。わたしは先輩に期待してる?)

「椎名先輩は、その、どんな服が好きですか?」

 尋ねてドキドキしている。興味があると思われたくないけれど、椎名のことを知りたかった。

「俺?それって俺が自分で着る服のことかな。それとも彼女に着てほしい服について聞いてる?」

「せっっ先輩が着る服についてです」

「俺は……どうだろう。だいたい同じ店で買ってるからね。組み合わせるのが難しいから柄物は持ってないかな」 

 椎名は自分と違いスタイルがいい。何でも似合いそう、と思った。

 想像が勝手に膨らむけれど、すぐに打ち消す。

「シルエットが良ければレディースを買うこともあるよ。メンズより安いし」

「へぇ……」

「……」

「あ、そ、そうなんですね」 

 興味を抱いていると思われたくない。乃ノ花は素っ気なさをよそおい、彼をおいて小走りした。



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