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防音室で先輩に襲われて…
第11章 カラダ目的なんて生ぬるい

 ひととおり見た後も、思わずそこに戻って手で触れてみた。

「試着室でサイズを見ましょうか?購入されなくても大丈夫です。自分のサイズは知っておいたほうがよいですよ」

「じゃあお願いできますか…?」

 椎名を待たせているのが気がかりだが、乃ノ花は試着室に入った。

 鏡の前でブラを着ける。初めはカップが浮いていたが、店員さんが合うものに変えてくれて、正しい付け方を教えてくれる。

 するとカップがぴたりと合って、胸のラインがきれいに整う。

(……嬉しい、大人っぽい。女の子だ)

 鏡の中の自分

 初めての自分だった。

 いつもつけている下着とはまるきり違った。

「お客さまのサイズはこちらですね」

「ありがとうございます…!」

「デザインもよくお似合いですよ」

 ぴったりなサイズがわかったところでそれを店員さんに返して、彼女は着替えて外に出た。 

 すると、椎名がレジで先ほどの下着を購入していた。

「先輩っ??どうして買ってるんですか?」

「んー?」

 おじぎする店員に見送られ、慌てる乃ノ花をあしらいながら、彼は店から離れていく。

「好きだったんでしょう?」

「だからって……!先輩が買うなんておかしいです。せめてお金返します」

「いいよ、プレゼント」

「駄目です!」 

「こんなとこだけ強情……」

 財布を出す彼女の手をおさえて、椎名は顔を近づけた。



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