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防音室で先輩に襲われて…
第13章 責め立てる舌先


 ところが、ちょうどそのとき──


「あっ…」

 小さな声が聞こえて、椎名の視線が下へ向く。

 弁当箱を抱えた乃ノ花が、階段を上ってくるところだった。

 いつものように放送室へ向かう途中だろう。

 彼女は周囲の視線に気づき、足を止めてしまう。

「ん?」

 生徒たちの視線が、乃ノ花に集中する。

「あれ、もしかしてこの子……──」

 誰かが言いかけた瞬間。

 駆け足で階段を降りた椎名が、乃ノ花の腕を掴んだ。

「先輩……!?」

 強く引かれ、乃ノ花はバランスを崩して彼の胸に受け止められる形になる。 椎名の体温が制服越しに伝わってきた。

「行こうか」

 椎名はそれだけ言って、乃ノ花の手を引いたまま上の階へ向かう。

 乃ノ花はわけもわからず、背後のざわめきが気になりながらも、彼に引っ張られるままついていくしかなかった。

「え、待ってよあの子って……!」

「あれが昨日の一緒にいた子?」

 背後から聞こえる声に、乃ノ花の焦りが加速する。





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