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防音室で先輩に襲われて…
第14章 変わっていく日常
「あー……というか、もしかして」
ひとりの子が、周りに目配せをする。
「もしかしてだけど、生徒会長と一緒に行ってた……?」
「……っ、う、うん」
乃ノ花は一瞬ためらったが、すぐに白状してしまった。
「!!」
女子たちの目が一気に輝く。
「やっぱり!?先週の部活で3年の先輩らが話してるの聞いたんだよね。会長の椎名先輩が後輩と付き合ってるって」
「つ、つつつ付き合ってる…!?」
「──…で、辻さんの名前が出てたからまさかと思ってたけど」
名前?名前まで?
どうしてそんな噂が流れてしまっているのだろう。
乃ノ花は慌てて首を振った。
「付き合ってはないよ!?」
「えー……ほんとぉ?」
慌てる乃ノ花を見て、みんながニヤリと笑う。
「照れてるの?辻さん」
「照れてないよ……//」
「でも一緒にコラボカフェ行ったんでしょ?デートしたんでしょ?」
「デートってわけでは……」
勝手に顔が赤くなる。
デート……そう、あの日は、あの瞬間だけは、確かにデートだった。
椎名先輩は自分を気遣ってくれていた。アニメの話をたくさんしてくれて、グッズを選ぶのも、他のお店を見てまわるのも楽しかった。
(とても優しかった……)
でも付き合ってはいない。
それもまた事実だ。
「……図書館で会ったの。それで、つきそってくれたというか」
精一杯の誤魔化しだった。
「ふーん」
クラスメイトはまだ怪しんでいる様子だったけど
「ま、椎名先輩は優しいもんねー?」
今はそういうことにしておこう、という雰囲気で笑い合った。

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