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防音室で先輩に襲われて…
第14章 変わっていく日常
「そーいや辻さんっていつも教室いないけど、昼休憩とかどこ行ってんだ?」
「……?え、……その、放送部だから放送室に行ってるだけ」
「えっっ、放送部?ならあの下校アナウンスとかって辻さんの声だったのかよ」
「いちおう…」
「ふだんと話しかた違うからわからんかったわー」
「普段からあの話しかたはしないよ……!」
驚いている同級生が少し可笑しい。乃ノ花はクスクスと笑った。
思えばこんなふうに異性から話しかけられることなんて無い。椎名先輩の影響だろうか。やはり彼は人気者なんだなと感心する。
そうやって職員室から実験室に向かっている途中
「あ、外で体育してる。3年か?サッカーか、いいな」
「……!」
同級生が呟いて、乃ノ花は顔を窓の外へ向けた。
(あ……)
グラウンドでは体育の授業中で、そこでサッカーをしている椎名の姿を見つけた。
「椎名先輩いるじゃん。噂をすれば」
乃ノ花は思わず足を止めた。窓が閉まっているから声は聞こえないが、白熱した様子が伝わる。
椎名にパスが回った。
体操着が風に翻り、汗で張り付いた背中。
ボールを受けた椎名がドリブルを始めると、乃ノ花の視線が自然と彼を追った。

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