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防音室で先輩に襲われて…
第15章 通知画面
胸の奥が熱く疼く。
椎名の指が頰をなぞる感触が、甘く痺れる。
下腹の奥がじんわりと湿り気を帯びて、息が浅くなった。
そして放送室の空気が、突然重く静まり返った。
古いファンの微かな回転音だけが、耳に響く──それは遠い風のささやきのように、静寂を優しく撫でる。
遠くからは部活の掛け声がぼんやりと聞こえてくる──防音の壁越しにかすかに漏れ入る、学校の日常が。
乃ノ花の息遣いが、そんな静寂を破るように速くなる。
心臓の鼓動が、耳に響く──ドクン、ドクンと。それは夜の海の波のように、繰り返し打ち寄せる。
ただ時間だけがゆっくりと伸びた──
糸のように細く、儚く。
「───好き」
言葉が、ぽつりと零れ落ちる。
それは降り始めの雨粒のように、静かに、しかし確実に固い地面を濡らした。
沈黙が、重く、優しく、再び訪れた。
ファンの音が急に大きく感じる。
乃ノ花の喉が、ごくりと鳴った。それは渇いた花が水を求める音のように、切ない。

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