この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
防音室で先輩に襲われて…
第16章 歪んだ依存
なのに椎名の指が触れるたび、体が熱く反応する。
彼に「好き」と伝えた自分の言葉は…はたして本物なのか?
それとも、逃れるための嘘?
(……わたしは、弱い。友達がいなくて、お母さんにも口ごたえできなくて。椎名先輩がいなければもっと孤独だったかも。でも、この関係は、正しくない)
....ポタ
涙が、机にぽたりと落ちる。
心の底で、彼女は知っていた──これは純粋な恋ではない。虐げられる中で生まれた、歪んだ依存。恐怖が甘い興奮に変わる瞬間が、彼女を苦しめる。
(上坂先輩の名前が出るたびに椎名先輩が怒る……きっとわたしを完全に支配したいからだ。わたしを、独占して、壊して、誰も近づかせないように)
弱い自分が支配的な彼に依存しようとしているのだと、彼女は気付き始めている。
(怖いのに、なぜか安心する。抜け出せない自分が、嫌い……!)
葛藤が、胸を裂くように広がる。
身体を起こしてスマホを握りしめる。
上坂先輩の心配そうな声が、脳裏に残る。あの声が救いのように思えるのに、椎名の影がそれを覆い隠す。
(この関係は、正しくない。正しくないのに……わたしは離れられないの?)

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


