この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
防音室で先輩に襲われて…
第10章 図書館でふたり
・・・・・ピタ
(昨日のコンビニ、着いちゃった)
「先輩……まだいないよね……?」
念のため早めに着いた彼女だけれど、もし相手のほうが早かったらと思うとそれだけで怖い。
…うん、まだいなさそうだ。
ほっとした乃ノ花は、コンビニのガラスにうつる自分の姿を確認した。
(わたしの服、変じゃないよね?)
(べつに可愛い服なんてはじめから持ってないし、……可愛いって思われたいとか、そんなんじゃないけど。ダサいって思われて先輩がまた不機嫌になったら困るもの…)
半袖の白いロングワンピースに、デニム生地のビスチェ。どれだけ歩くかわからないから、靴はスニーカーにしておいた。無難に大丈夫なはずだ。
それから乃ノ花がコンビニの前に立って待つこと15分後、椎名が到着した。
「ごめん遅れて。待ったよね?」
小走りできた椎名が、開口一番で謝ってくる。
「えっ…いや、そんな、約束の9時ぴったりですし、遅れてないですよ?」
「どうせ乃ノ花ちゃん早めに着いてたでしょ。せめて店の中で待てばいいのに…──飲み物買うから、一度はいりなよ」
椎名はコンビニにはいっていった。
乃ノ花も後に続く。コンビニの中は冷房がきいていて涼しい。
「はいこれ、あげるよ」
「ひゃえっ!」
コンビニの外を見て待っていると、いきなり首に冷えたペットボトルを当てられた。
「なに今の声…」
「先輩がいきなり……//…というか、あげるって?どうしてですか?」
「俺のを買ったついでだよ。外で待つの暑かったでしょ?」
「えと……、あ、ありがとうございます」
椎名に差し出された冷たいオレンジジュースを、おそるおそる受け取る。
椎名はコンビニを出るなり自分のぶんの蓋を開けて、炭酸水をゴクゴクと流し込んでいた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


