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防音室で先輩に襲われて…
第10章 図書館でふたり
(のど乾いてたんだなあ)
よく見ればうっすら汗をかいている。けっこう走ったのだろうか。
「…………」
「……ん?……なに?」
「……っ(ビクッ)」
「そんなじっと見てどうしたのさ」
視線がぶしつけであったと気づいていなかった。
「今さら俺に見とれるなんて、そこまで能天気じゃないだろう?」
「見とれてなんていません!……ただ、制服のときと先輩の雰囲気が違うので……ちょっとだけ」
「ちょっとだけ、見とれてたんだ?」
「それは違います」
「ははっ、なんだよそれ」
「……っ」
認めたくないけれど、仕方がなかった。
私服姿の椎名は、いつにも増して眩しいくらいの格好よさだ。
ゆったりとしたベージュの開襟シャツを、黒いワイドパンツにタックインしている。足元は皮のサンダルだ。髪はワックス?でスタイリングしてあり、いつもより毛先がくしゃっとしていた。
「私服の俺はどうかな、感想は?」
「感想…!?」
感想?
男の人の服装の感想??難しすぎる。
「ええ、っと」
困る彼女に椎名が顔を寄せてくる。
「…………す」
「す?」
「すごく、か……!カッコイイ……です」
「よく聞こえないよ」
「~~~!」
「すっ、すす涼しそうです!夏っぽいです!」
焦ったせいでバカっぽい答えが口に出た。
「夏っぽい?まぁもうすぐ7月だからね」
乃ノ花と違い落ち着いている椎名は、今度は彼女の服に視線をおとした。

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