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Mの誘惑 -封じ込めた告白-  和田みさき著
第5章 戻れない私
母は、2ヶ月に1回ぐらいのペ-スで、三ノ宮の美容院に通っています。午前中に家事を済ませて、午後の2時頃に出掛けるのですが、帰りは7時ぐらいになる為、夕食はいつもそごう(経営が行き詰まって買収されたので、今は阪急百貨店)の地下で買って来ました。
 当時のそごうは、人気があって、特に地下食料品売場は、美味しいものがたくさんあり、多くの人で賑わっていました。元町まで足を伸ばして、豚まん発祥の店と言われている老祥記の豚まんを50個も買って来ることもありました。母が美容院に行く日は、美味しいものが食べられると言うのが定番で、楽しみな日でもあります。
 母の髪は、肩まで届くぐらいの長さで、前髪をアップにしていることが多かったです。ちなみに私は、その頃から髪を伸ばしていて、背中の真ん中辺りまであり、いつもシュシュで束ねていました。
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