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夫の上司に手籠めにされる若妻
第1章 凌辱
「そんな…。でも、主人は毎日遅くまで仕事してますし、お休みの日も出勤してます…」

美幸は必死に、夫を庇うように言葉を絞り出した。その言葉は、誠の努力を知る妻としての痛切な叫びだった。

この必死な様子を見た渡辺は、コーヒーカップの縁越しに、心の中でほくそ笑んだ。
(フフ。所詮、桜井が残業漬けでヘトヘトになっていたのも、土日にまで駆り出されていたのも、全部、俺が実現不可能なノルマを押し付けていたせいだ。あの真面目さで、必死に食らいついてもがいている姿を想像するだけで気分がいい。そして今、その可愛い奥さんが、そんな夫の努力を盾に、俺に必死に懇願している…たまらないね)

渡辺の紳士的な仮面の下には、美幸の狼狽と絶望を楽しむ、好色で卑劣な心理が渦巻いていた。渡辺はわざと冷淡な声で、美幸の最後の望みを断ち切る。

「えぇ、それはよく分かってますよ。ですが、桜井君は結果が出てなくてねぇ。結果を出してる者とそうでない者と、どちらをリストラするかと言えば、奥さんだって分かるでしょう?」

渡辺の言葉は、美幸がすがる隙さえ与えない、とりつく島もない冷酷さだった。

「そんな…」

美幸は、全身から力が抜けていくのを感じた。目の前が真っ暗になるような衝撃だった。誠が職を失う――その事態が、美幸たち夫婦の幸せな結婚生活を根底から覆す悪夢のように思えた。

(主人は、私と結婚してからも、ずっと頑張ってくれてたのに…)

美幸が絶望に顔を曇らせているのを見て、渡辺は満足感に浸った。

(思い通りの反応だ。この純粋で貞淑な人妻を、夫の命運という最高の餌で手繰り寄せた。これから、この清楚な奥さんを、自分のものにできる…)

渡辺の内心は、美幸の不幸と自身の優越感で満たされていた。渡辺は、いよいよ本題に入るといった様子で、親身なふりをして身を乗り出した。

「今日、わざわざ奥さんに来てもらったのはですね」

渡辺は、意味深に言葉を切った。その視線は、美幸の怯えた瞳の奥を探っている。

「まあ、奥さん次第では、桜井君のリストラを見直してもいいかなと思ってて。それで奥さんと相談をしようと思ってですねぇ」

手を差し伸べるような言葉の裏には、美幸の全てを要求する、どす黒い欲望が隠されていた。

「えっ!?」
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