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夫の上司に手籠めにされる若妻
第1章 凌辱
「でも、この場で今、決めて欲しいですな。私も今日中に誰をリストラするか決めなくてはなりませんのでね」

それは、美幸の逃げ道を完全に断ち切る、卑劣な最終通告だった。

渡辺の「今すぐ決めて欲しい」という言葉に、美幸は急かされ、激しく焦った。

(断らなきゃ、絶対に断らなきゃいけない…!)

頭ではそう理解しているものの、美幸はそこまで世間に揉まれ、冷静な判断ができるほど世慣れていなかった。夫の将来がかかっているという切羽詰まった状況下で、美幸の思考は完全に麻痺していた。

(このまま断ってしまったら、主人を救う最後のチャンスを、私のせいで失ってしまうことになる…)

「夫思いの妻」という美幸の美徳が、ここで自らを追い詰める足枷となった。美幸の脳裏には、夜遅くまで疲れ果てて働く主人の姿が浮かび、自責の念に駆られる。

(主人のため、今回だけ、少しだけ私が我慢すれば…)

美幸は、これがどういう行為を意味するのか理解しながらも、他に選択肢がないと思い込まされていた。

「本当に、主人を助けて頂けるのでしょうか……?」

それは、決断というよりも、最後の確認と懇願だった。声はか細く、テーブルの向こうの渡辺に聞こえているかも定かではないほどだった。

しかし、美幸の口からこの言葉が出た瞬間、渡辺の顔には、隠しきれない征服欲に満ちた笑みが広がった。

(ハハ…やったぞ!この清楚で貞淑な人妻を、夫の運命という手綱一本で、まんまと手籠めにできる!ああ、この怯えきった目が、桜井のために屈辱を受け入れる瞬間を待っている…たまらないね!)

狙った獲物が罠にかかったことに、渡辺の心は卑劣な歓喜で満たされた。渡辺は、美幸の言葉を聞き逃すはずもなく、優しい声色でその要求を確約した。

「ああ、もちろんですよ、奥さん。私に任せておけば悪いようにはしませんよ」

「……分かりました…」

美幸の小さな頷きに、渡辺は、顔がニヤけるのが止められない。脳内は、すぐにでもこの清楚な人妻を押し倒したいという期待で溢れていた。

「では、さっそく行きましょうか」
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