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夫の上司に手籠めにされる若妻
第1章 凌辱
美幸は、理性よりも先に、体が動いていた。反射的に渡辺の手を強く払い除けてしまう。その声は、か細いものながらも、明確な拒絶の声だった。

しかし、渡辺は微動だにしない。むしろ、その拒絶を予想通りの反応と受け取っているようだった。渡辺は美幸を嘲笑うようにニヤニヤしながら、冷酷な言葉を投げつける。

「おやおや、奥さん。嫌なら帰ってもいいんですよ」

それは、美幸を解放する提案ではなく、夫のリストラという脅しを突きつけて、美幸をさらに追い詰めるための言葉だった。

(嫌なら帰っていい…?そんなことが、できるわけない…!)

誠を守るため、自分はここに来たのだ。ここで逃げ出せば、誠を助ける最後の道を、本当に自分の手で断ってしまうことになる。

美幸は唇を噛みしめ、渡辺の手を掴んで拒絶していた手の力が、絶望と共に弱まるのを感じた。美幸は、もはや後戻りができないことを、痛いほど理解していた。

美幸の拒絶する力が弱まるのを見て、渡辺は勝利を確信した。美幸の逡巡と諦めが、渡辺自身の興奮をさらに高めていく。

「奥さん。子供じゃないんだからグズグス言わないで。こっちに来なさい。さあ早く!」

渡辺は、もはや待つ必要はないと判断し、美幸の細い腕を乱暴に掴んで強引に引っ張り込んだ。美幸は抵抗する間もなく、渡辺の力に引きずられてよろめく。そして、そのまま渡辺は美幸を大きなベッドの上へと押し倒した。

「きゃぁっ!」

予期せぬ衝撃に、美幸の口から悲鳴が漏れる。ブラウスとスカートの清楚な装いが、ベッドの上で乱れる。

美幸が呆然としているその上に、渡辺は馬乗りになった。恐怖で目を潤ませている美幸を、ニヤついた顔で見下ろしている。
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