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The altar of a sacrifice
第2章 漆黒の夜に咲く悲鳴
「お二人みたいなカップルが理想だわぁ」
「まぁ、お上手ね」
うふふふ
女同士の無意味な褒め合い。
そんな事言う前にもっと言うべき事があるだろうに。
「……なんだ、無事だったの?美來…」
「そうよ。びしょ濡れだけど」
「……君が引っ張るから僕まで」
「あら、一緒に逝けたら素敵じゃない」
どこが理想のカップルだよ。
美人でもあんな事言う彼女絶対イヤだ。
変人がどんどん増えていく。
変人の巣窟か、この館は。
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