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The altar of a sacrifice
第2章 漆黒の夜に咲く悲鳴
「なんだよ鈴音、おめーがコイツ連れ込んだのかよ!!」
亮太が鈴音を指差し、遠くでやいやい言っている。
「綾人、お腹空いたの~?キッチンこっちじゃないよ?」
「いや、悲鳴が聞こえたからさ…」
さっき一回会っただけの知り合いに、なんだこのフレンドリー加減。
「悲鳴?…悲鳴くらい聞こえるよ~、ここお化け屋敷だし」
「お化け屋敷つったって、これ…」
ただのコスプレ変人屋敷だろ?
困った顔の俺を見て察した様に鈴音は「いつもはちゃんとお化け屋敷してるんだよ?今日は一週間に一回のサバトの日だからさ、特別なの」と言った。
サバトは悪魔崇拝の集会の事だ。
何だかオカルトなにおいがする館だとは思ったが、そんな集会まで開いていたのか?
もしかすると、さっき自室の窓の外から見た黒いフードの者達はそれへの参加者だったのかも知れない。
いや、むしろ此処にいるこいつらこそがあの黒いフードの不審者達かも知れない。
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