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The altar of a sacrifice
第2章 漆黒の夜に咲く悲鳴
「みんな、注目!!今日からここに住まいます。このお化け屋敷『The altar of a sacrifice 』のオーナー、綾人くんです。パッパラー♪」
どっから取り出したのか、鈴音が放った紙吹雪の舞う中、俺は最後に紹介された。
オーナー?
そんな話聞いていない。
「性癖調査は要らぬ邪魔が入ったので失敗したけど、私からは絶対逃げられないぞ」
要らぬ邪魔とやらは公秋さんのことだろうか?
ニヤリと鈴音の笑いが冗談に見えないから怖い。
あ…、なんか頭が痛くなってきた。
お化け屋敷って、不気味な建物だから地元の人々に恐れられ、異名として呼ばれているものなのだと思っていた。
まさか実際に『お化け屋敷』として営業していたなんて。
いや、それよりも最も問題なのはその『お化け屋敷』とやらに性風俗店の疑いがあることだ。
こんな時にどうしてこの場所に公秋さんはいてくれないのだろう?
唯一の常識人。
この館の理性。
公秋さん…。
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