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The altar of a sacrifice
第2章 漆黒の夜に咲く悲鳴
「行くか…」
亮太が立ち上がった。
「綾人も行く~?」
鈴音が俺の腕を掴んだ。
言葉は質問のニュアンスなのに、その腕の引きの強さは『行かないって言っても連れて行くけどね』と物語っている。
「えっ…、行かないから…」
グイと腕を引き返す。
これ以上余計な事に巻き込まれないように部屋で大人しくしていたい。
「まぁまぁ、一回だけ…見学だけでもどうかな…?」
そう言って俺の首に冷たい腕がまわされる。
後ろからまわされたのは未來の濡れた腕だ。
近い…近いっ。
豊満な胸がこれでもかと俺の腕に当たり、吐息が肩にかかる。
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