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The altar of a sacrifice
第3章 深紅に濡れる祭壇

…何が?
生贄の義務ってなんだよ?
自分が何処を向いているのかさえ分からなくなる平衡感覚の狂った世界で、俺は仰向けに床に転がった。
もう身体を起こす事も出来ない。
一体この儀式は何だったんだ?
バタバタとみんな倒れていった。
目的は何だったんだ?
意識が遠退く。
消えゆく朧な視界の中で、公秋さんだけが顔に影を落としたままニヤリと笑った。
そして言う。
「豊かな生贄をありがとう…。さぁ、目を覚ませ……ベリアル」
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