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The altar of a sacrifice
第4章 銀に輝く悪魔の儀式

おねぇ言葉の亮太は羽織った吸血鬼のマントを翻した。
「残念だったわね…公秋。せっかく初めて儀式が成功したというのに、ベリアルはお預けよ…?」
公秋さんを指さして亮太が言った。
「昼間のみぞおちパンチのお返し♪」
昼間のみぞおちパンチって何の事だ?
亮太は鼻唄を歌いながら俺の身体…もといべリアルの身体を抱え直した。
「キサマっ……」
公秋さんが低く凄むすぐ後ろでもうひとつ声がする。
「てめぇこら、誰だ?俺の身体を返せ!!」
そう喚きながら立ち上がったのは未來さんだった。
長い髪をかき上げて亮太を睨んだ未來さんは、何故だかとても口が悪い。
美人は怒らせると怖いと言うけど…。
それとはまた違う何か違和感。
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