この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
The altar of a sacrifice
第4章 銀に輝く悪魔の儀式

何かがおかしい。
亮太も未來さんも。
「くそっ、今すぐ未來ねぇさんの身体から出ていけ悪霊!!」
亮太が叫んだ。
「誰が悪霊だバカ野郎、お前こそ俺の身体から出ていけ!!」
それに応戦して未來さんも叫ぶ。
「うるさいなぁ~、みんな何事~?」
二人の声に驚いてか別の場所でまた声があがった。
とてつもなく聞き覚えのある声。
祭壇の横に立つ公秋さんの足下で何かが蠢いている。
「あらぁっ?あたしがしゃべってるじゃない」
次に起き上がったのはなんと俺の身体だ。
未來さんの身体を指さして首を傾げている。
……これは?
俺の身体に未來さん。
未來さんの身体に亮太。
亮太の身体に…、多分あの雑な亮太の扱いは鈴音。
身体と中身があべこべだ。
.

