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何処にでもいる悪女
第3章 別の私
カクテルを楽しみながらピザを食べていると…


私たちの前に2杯のシャンパンが運ばれて来た。


「お二人にと…彼方のお客様からです」


掌を差し伸べた方に目をやると、年の頃なら50代位のスーツの男性がニコリと微笑み軽く会釈した。


結子が「ご馳走さまです♪」と言ってシャンパングラスを目線の高さに上げ、微笑みを返した。


「うわぁ♪映画のシーンの様なことが本当に在るのね!!」


私が興奮気味に言う。


「紗英に興味が在りそうね!あの方ここの常連客よ。何度かお見掛けしたけどこんなの初めてだわ…」


彼女の言葉に動揺してる私がいた…
何故だか私の胸が高鳴った――――


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