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透明な部屋
第9章 鏡くんの部屋 5/30(金)
「琴音さん。あの管理人のおじいさんになにか嫌なこととかされてない?」

「え!! そんなことはされてないけど……どうして?」
心の底から驚いた声を出す琴音。

もしかして、あの視線に気づいてないのか。
「あの人、琴音さんをいやらしい目で見てたから……」
「あ!! そのことね。鏡くんにもわかったんだ。そう権藤さんは私のことエッチな目で見てくるよ」

琴音は鏡が気づいていることを嬉しがっている様子だった。
そういう琴音に危うさを覚える。

それに、やっぱりそうだった。
「琴音さん。ごめんね。気づいてたのに……ちゃんと琴音さんがその権藤さんの視界に入らないようにガードしなくて……」

彼がそう謝ると琴音はクスクスと笑った。
「そんなの全然気にしなくて良いのに。それに鏡くん。そんなの気にしてたら、エッチな目で見てくる男の人からいつもガードしなきゃいけなくなっちゃうよ」
「そうだけど……でも本当にエッチな目で見られるだけで、嫌なことはされてない?」

決してエッチな目で見ていることを良いとは思っていなかったが、それ以上のことを何かされていないか彼は心配だった。

「うん。されてないよ。だから大丈夫」

この時、琴音は大丈夫と言ったが、鏡の心配は続いていた。
本当は琴音をいやらしい目で見る管理人なんかがいるマンションに住んでいていほしくなかった。
しかし彼は琴音に引っ越してほしいとは言えなかった。

以前、琴音は今のマンションに住んでいるのは家賃が安くて駅に近いからだと言っていた。
駅に近いことは安全面で好ましいことだと思っていたし、なにより琴音に引越しをする意思はなさそうだった。

そうなってくると、彼は引っ越してほしいとは言えなかった。
琴音の意思を尊重したかった。

ただ鏡は気づいていない。
彼の姿勢がふたりの間に、微細な感情の隙間を生んでることに。
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