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透明な部屋
第12章 ラブホテル210号室 6/1(日) 21:00〜23:00
『独占したい』
その強い言葉に、満たされる心。

「琴音さん」
うわごとのように、私の名前を呼んで、首筋にキスの雨を降らす。

そして、彼の手が自然と私の胸に向かっていく。

「琴音さん。触ってもいいかな?」
彼の瞳が許可を求めてる。

「いいよ。触っても」
私の言葉を合図に鏡の手は、胸を触り始めた。
服の上から、胸の輪郭をなぞるように触る。
繊細な彼の手つき。

『独占したい』
彼の言葉が脳裏に蘇る。
強い言葉とは真逆な手つき

「鏡くん。そんな遠慮しなくていいよ。もっと強くても大丈夫」

そう言ったけど、彼の触り方は、変わらず優しい。
それが焦ったい。

でも……。
私のカラダは、鏡くんの優しい愛撫を悦んでる。
ブラジャーの中で、乳首が勃ってる。
恥ずかしいくらいに……。
鏡くんの手はまだ、そこに触れていない。

「はあー鏡くん」
愛おしい彼の名前に混じって吐息が漏れる。
もっと私を愛して。
言葉は、吐息になって漏れるだけ。

本当は言葉にして伝えたい。
だけど、恥ずかしくて吐息になってしまう。

「琴音さん。好きだよ」
鏡くんは私の胸に顔を埋めた。

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