この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
御朱印女と怪談男
第3章 金の切れ目がなんとやら
「いいか!借りるだけだからな!借りるだけ!!」

はいはい・・・

三峯神社には併設された宿泊施設があり、そこは普段は日帰り温泉も入れるのだ。しかし、今日は大晦日なせいで、日帰り温泉は休止である。
さらに、そこには食事処も併設されており、名物の「わらじトンカツ丼」や「きのこ丼」などを食べることができた。

「怪談男」を尻目にその食堂に入ろうとした私だったが、あまりにも腹をすかせていた彼に若干の仏心が出た。何となくさっきからの話の流れで妙な緊張感がなかったというのもある。私にしては珍しく、声をかけていた。

『一緒に食べます?』と。

予想通り、彼は電子マネーの類はほとんど網羅していた。私もペイペイは使っていたので、交渉が成立したのだ。

私が現金で支払い、彼が私にペイペイ送金をする。

これで万事うまくいく、というわけだった。
曲がりなりにも先程、御朱印帳をとってもらった恩もある。邪気を払った私は気前が良いのだ。自愛の気持ちで助けてあげることにしたのだ。

「怪談男」はそんな私の態度が気に食わなかったのかもしれない。
先程から「借りてるだけ!」を連呼していた。

器・・・小せえ・・・

ちょっと、そう思った。

私は『きのこ丼』、彼は『わらじカツ丼L』を注文。『L』というのはカツが3枚入っている豪華版である。ちなみに1800円もする。

彼はタッパがあるだけあって、ガツガツとわらじカツ丼を食べる姿も豪快だった。私がちまちまときのこ丼を半分くらい食している間に、まるまる一人前食べきってしまった。

「あー死ぬかと思った」

そのセリフを聞いて、また吹き出しそうになる。大げさだ。
どうやらこの「怪談男」、割と思ったことが口に出やすいと見た。

すっと手を上げて店員さんにお茶を貰う。私の分もちゃんともらってくれるあたり、気が利かないわけでもない。ただ、口が悪いだけ・・・なのかもしれない。

ううん・・・なんか、お話したいかも・・・。
ずずっとお茶をすすってぼけっと窓の外を見ている「怪談男」を見ながら、私は考えていた。思えばこんなふうに男性と食卓を囲むことなど久しくなかった。
/23ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ