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御朱印女と怪談男
第3章 金の切れ目がなんとやら
「じゃあ、お会計してくるから・・・そうね、2000円でいいわ」
「な!・・・」
「だって、私、お金貸したのよね?」
怪談男は一瞬、絶句したが、私が言わんとした意味がわかったらしく、大人しくスマホに向かう。すぐに、さっき交換したペイペイアカウントに振込通知が来る。
ふふふふふ・・・利子だ、利子、利子!
これくらいの余禄がないとね。
なんとなく、「怪談男」が悔しそうな目でこっちを見ている気もするが、無視しよう。
さてと・・・。
「じゃあね。私は次のバスで帰るから・・・」
「ああ、じゃあな!」
即答し、大きく手を振る。どうやらよほど利子を取られたのが悔しかったと見える。
ま、あなたもさんざん私の乙女心を傷つけたんだし、これでチャラにしてやるからありがたく思いなさいね。
そう思いつつ、くるりと踵を返す私。そのまま拝殿の方を目指そうと歩き始めた。
その時、「あ!」と男の声がした。
「御朱印!」
「はい?」
振り返ると、男が駆け寄ってくる。
「すまん、もう一度金貸してくれ。オレも御朱印帳ってのが欲しくなった」
「御朱印帳なんて、ここじゃなくても買えるわよ?」
「いや、だって、ここに来た『縁』なんだろ?オレもう多分ここには来ないし」
うーん・・・まあ、そりゃそうか・・・。
わかったと請け合い、私はもうしばらく、このちょっと変わった「怪談男」といっしょにいることになったのである。
「な!・・・」
「だって、私、お金貸したのよね?」
怪談男は一瞬、絶句したが、私が言わんとした意味がわかったらしく、大人しくスマホに向かう。すぐに、さっき交換したペイペイアカウントに振込通知が来る。
ふふふふふ・・・利子だ、利子、利子!
これくらいの余禄がないとね。
なんとなく、「怪談男」が悔しそうな目でこっちを見ている気もするが、無視しよう。
さてと・・・。
「じゃあね。私は次のバスで帰るから・・・」
「ああ、じゃあな!」
即答し、大きく手を振る。どうやらよほど利子を取られたのが悔しかったと見える。
ま、あなたもさんざん私の乙女心を傷つけたんだし、これでチャラにしてやるからありがたく思いなさいね。
そう思いつつ、くるりと踵を返す私。そのまま拝殿の方を目指そうと歩き始めた。
その時、「あ!」と男の声がした。
「御朱印!」
「はい?」
振り返ると、男が駆け寄ってくる。
「すまん、もう一度金貸してくれ。オレも御朱印帳ってのが欲しくなった」
「御朱印帳なんて、ここじゃなくても買えるわよ?」
「いや、だって、ここに来た『縁』なんだろ?オレもう多分ここには来ないし」
うーん・・・まあ、そりゃそうか・・・。
わかったと請け合い、私はもうしばらく、このちょっと変わった「怪談男」といっしょにいることになったのである。

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