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御朱印女と怪談男
第1章 出会い?
☆☆☆
「よし!エンター!!」
パチン、と小気味よくエンターキーを叩く。我が愛機は的確にそれに応え、AIの処理を始める。

今、私はいつものようにカフェでノートパソコンを広げて、小説の執筆をしていた。一章ごとに投稿することを常としていた私は、書き終わると、それをAIに読み込ませて、誤字脱字などの修正、そして、構成上のアドバイスなどを貰うことにしていた。

分析中・・・思考中・・・Analyzing plot・・・

AIのプロンプトが忙しく日本語、英語が混じった文字をディスプレイに映し出していく。それが終わるまで、私は傍らに置いた冷めかけのコーヒーを一口、飲んだ。

ざららららら・・・

一気にAIが処理結果を吐き出す。

あ、しまった、また誤字が・・・ああ、確かにそっちの表現のほうがいいかな・・・
え?それは、私の書いたほうがいいでしょ?

レポートを読みながら、原稿を少し修正。
満足がいく水準になったら投稿・・・
パソコン作業用のメガネを取り、髪の毛のゴムを解いて、少し頭をふるふる。
目頭を押さえ、疲れ眼用の目薬をさした。

あー・・・よく書いた〜!

ぐっとひとつ伸びをする。これが私のいつものルーチンだった。
去年から始めた私の趣味、小説の投稿。

何を書いているのかって?
官能小説である。

もちろん、小説を書いている時、背後にはデューク東郷バリに気を使っている。可能であれば壁を背に、もし不可能であったとしても、なるべく後ろを人が通らないところを選んでいる。

家で書けばいいのに・・・

我ながらそう思うのだが、カフェのほうが捗るのだ。
仕方がない。

官能小説なんて書いているなんて、どんなエッチな女なんだよ、と思うかもしれないけれども、私自身は超が3つくらいつくほどの地味子ちゃんである。仕事は公務員、9時〜5時安定だが面白みもない、そんな平凡をターボで走っちゃうような、そんな女だ。

じゃあ何でそんなもんを・・・って
それは私が聞きたい。

もともと、『書く』のは好きだった。
詩とか短い童話とか、SFとか、そんなのを書いていた。
特に発表なんかもしたことがなかったのだが、ひょんなきっかけで怪談投稿サイトを見つけ、自分が書いたやつを投稿してみた、のが始まりだった。
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