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御朱印女と怪談男
第4章 語らい、酔っぱらい
私はおすすめセット、彼は天そばセットを注文。ついでに日本酒も頼んだりして・・・。私は普段は飲まないのだが、彼がじっと日本酒のページを見てて、『飲みたいの?』と聞いたら頷くもんだから、つい頼んでしまった。

別に飲めないわけじゃないから。

おすすめセットは舞茸の天ぷら、しめじごはん、それからせいろのセットだった。天そばセットは、海老天、野菜天などの盛り合わせにせいろがついている。

天ぷらは揚げたててサクサクしてて美味しかったし、お蕎麦は打ち立てなのか、きらきら光ってて、わさびと一緒に口に入れるとふわりとよい香りがした。コシもあり、喉越しもツルッとしててとても美味しい。確かに、ちょっとお高いなとは思うが、このレベルの蕎麦であればこれくらい取るのは普通かもしれない。

蕎麦には日本酒である。

蕎麦をすすり、日本酒をちょっと飲む。口の中にふわんとお酒の香りが広がって、喉を落ちる感じが心地よい。おちょこ2杯ほど飲むと、ふわふわと頭の中も気持ちよくなってきてしまった。

彼も、蕎麦に対して「うまいな」と心の声がはみ出していた。

ふわふわついでに、さっきから気になっていることを聞いてみたいと思った。でも・・・さっき暇つぶしだって言ったしなあ・・・普通に聞いても教えてくれないかも。
だから、別の方法を使うことにした。

「ね・・・あのさ、私ね、今日、ここに来た理由はね・・・」

自分がここに来た理由を言ってみようかなと思った。
もちろん、官能小説の下り云々は省略。
なんとなく、毎日、同じで違うことしたくて・・・違う人に出会いたくて、それで色々始めたんだけど、それでもやっぱりなかなか自分は変わらなくて・・・

「だからさ、したことないことしてみようかなって・・・それでとりあえず始めていく神社に行ってみよーって・・・」

へへへ・・・と笑って、おちょこを傾ける。
ふわんとまた、お酒のいい香りが口の中に広がった。

「ふーん・・・そうなのか・・・」
「あなたは?」
聞くと、彼はちょっと上を向いて、右を向いて、そして、また上を向いた。
「いや、言いたくないならいいけど・・・」
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