この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
御朱印女と怪談男
第1章 出会い?
男はちらりと腕時計を見る。まだバスの時間まであるからか、もう一度、先の本を開いた。
ちらちらちら・・・
私の目は再びその本に注がれた。
『オレは車を無理矢理に展開させると、慌ててその場を後にした。後ろからは、まだザリザリ、ザリザリと先ほどの音が聞こえている気がする。背筋に寒気が走るのを感じながら、オレは最大限の速さで山道を駆け下りた。
結局、あの地蔵たちは一体何だったのか、なんであんなモノがあそこにあったのかはわからずじまいだった。今でも、車に乗ると、あのザリザリ、ザリザリという音を思い出しそうになってしまう。』
ええええっ!
どうやら男は、私より先を読んでいたらしい。ページがめくられたところから始まって、私に見えたのは、この最後のフレーズだけだった。
地蔵は!?
何があったの?
めっちゃ気になる・・・。ザリザリって何?地蔵を見てなんで驚いたの!?
「あの・・・」
男性に声をかけられてふと我に返る。気がつくと、目の前にバスが到着していた。前にいたおばさんはとうの昔に乗車しており、後ろの男性は私が立ち上がるのを待っていたようだった。
「あ・・・は、すいません」
ぺこぺこと頭を下げ、私は慌てて、スマホを乗降口の機械に押し付けた。
そして、その時、ボソリと男性が言った言葉を、私の耳は聞き逃さなかった。
『勝手に見んじゃねーよ、ばーか』
っ!!!!!!
ちらちらちら・・・
私の目は再びその本に注がれた。
『オレは車を無理矢理に展開させると、慌ててその場を後にした。後ろからは、まだザリザリ、ザリザリと先ほどの音が聞こえている気がする。背筋に寒気が走るのを感じながら、オレは最大限の速さで山道を駆け下りた。
結局、あの地蔵たちは一体何だったのか、なんであんなモノがあそこにあったのかはわからずじまいだった。今でも、車に乗ると、あのザリザリ、ザリザリという音を思い出しそうになってしまう。』
ええええっ!
どうやら男は、私より先を読んでいたらしい。ページがめくられたところから始まって、私に見えたのは、この最後のフレーズだけだった。
地蔵は!?
何があったの?
めっちゃ気になる・・・。ザリザリって何?地蔵を見てなんで驚いたの!?
「あの・・・」
男性に声をかけられてふと我に返る。気がつくと、目の前にバスが到着していた。前にいたおばさんはとうの昔に乗車しており、後ろの男性は私が立ち上がるのを待っていたようだった。
「あ・・・は、すいません」
ぺこぺこと頭を下げ、私は慌てて、スマホを乗降口の機械に押し付けた。
そして、その時、ボソリと男性が言った言葉を、私の耳は聞き逃さなかった。
『勝手に見んじゃねーよ、ばーか』
っ!!!!!!

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


