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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第11章 不運女と福徳男(前編)
そして、その影響は仕事に留まらず、月曜の夕方、夕食のための買い物をと思ってスーパーに立ち寄ったのだが、ぼんやりして買いたかった鶏肉をかごに入れるのを忘れてしまい、取りに戻ったら、丁度、私の目の前で、最後の一個がすっと持ってかれてしまったり・・・

ドラッグストアの割引券、ちょうど今日までだったやと思い、買い物に行ったのに、いつも入れているお財布のポケットに券が入っていない。あれあれ?と探している内に後ろにどんどん人に並ばれてしまい、10%割引を当てにしてちょっとお高めのコスメを買ってしまったのに、定価で購入する羽目に・・・ちなみに割引券は、後日、バッグの底でくちゃくちゃになった姿で発見されたのだった。もちろん、期限は見事に切れてしまっていた。

はああ・・・

注意散漫なだけではなく、運にも見放されている・・・
そんな気分だった。

そんなわけで16日、17日、そして、今日、18日と、私はぼんやりぼけぼけしており、えっちゃんとしても、もう見てられない・・・というわけだった。

18日のお昼休み、えっちゃんと一緒に食堂で向かい合ってお蕎麦をすする私は、はあ、と大きなため息をついた。

「・・・まさか、あのゆらちゃんがこんなになっちゃうなんて・・・」

回鍋肉定食をつつきながら、えっちゃんが言う。

まあ・・・そう思うよね・・・。私だってこんなんなるなんて分からなかったもん。

前も言ったかもしれないが、私が官能小説を書いていることやら妄想女であることなどは会社の人には一切言っていない。だから多分、周囲の私に対する評価は、『未婚』『地味』『面白みがない』といったところだろう。

要はとっつきにくく、何考えているか分からない女・・・というのが私の印象の相場だろうと思うわけである。

実際、気軽な感じで職場の女性陣に混じって、恋愛話なんかしたこともない。えっちゃんからはついこの間も『ゆらちゃんから恋バナ聞くことになるとはね〜』なんて言われてしまったわけで、やっぱり堅物で根暗だと思われてたのね、と思った次第である。
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