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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第11章 不運女と福徳男(前編)
そんな印象だったからだろうか、えっちゃんにとって、私が恋愛ひとつ(というか、男性と一夜をともにしたこと)でこんなにもポンコツになってしまうのは想定外だったみたいだった。
もちろん、さっきも言ったように、私にとってもそれは同じことだった。

もともと私は、学生時代から自分の好きな趣味に没頭する方で、友達といえば同じ趣味を持つ人だけ。いわゆるオタクというやつである。

しかも、私が好きなものというのがなかなか周囲の人と共有できるものではなかったので、いきおいひとりで行動することが増えていき、結果として万年ぼっち女となってしまっていたわけだ。だから、私は自分のことを、もっと恋愛にクールな・・・というか、人に対する情が薄い女だと思っていたのだ。

なのに・・・こんなに心がかき乱されちゃうなんて・・・
私ってもしかして・・・重い女・・・だったりするのだろうか??

うううう・・・。

「そんなことないんじゃないの?」
私がポツリと言った言葉に、えっちゃんが答える。
「そ・・・そうかなあ・・・」

だって、一回寝ただけで、こんなに頭の中いっぱいになっちゃうんだよ・・・なんて思ったが、女子力高いえっちゃんとしては、別の考えがあるのかもしれない。もしかしたら、これって、女子的には当然の反応だったりするのだろうか?

そんな期待を持っていたが、彼女が言ったのはそんな私の想像の斜め上の回答だった。

「だって、ゆらちゃん、本質お笑いだし!」
ずる、っと思わずずっこけそうになる。そ、それは褒め言葉・・・なのか!?
ま、まあ・・・根暗と言われるよりいいが・・・。

「それって何か関係ある?」
「あるわよ。重い女ってのは余裕がない子の事を言うのよ。自分ひとりじゃ人生が成り立たないから、相手に依存して重くなるわけよ。でも、ゆらちゃん違うじゃん。」

そんなもんかな・・・

「うーん・・・なんて言ったらいいんだろうなあ・・・。私ゆらちゃん見てて、ちょっと羨ましいって思ったことあったんだよね」
「え!?」

それは意外な話だった。私からすればえっちゃんは女子力も高くて、キャリアも順調、早々に結婚して一男一女をもうけて、旦那さんも大きめの企業で順調に出世していると聞く。絵に描いたような幸せな家庭を築いている・・・ちょっと前の言い方をすれば『勝ち組』ってやつである。
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