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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第11章 不運女と福徳男(前編)
「それで話戻るけどさ。ゆらちゃんは一人でもしっかりしてるわけよ。だからさ、男によっかかったりしないと思うんだよね。今、周りが見えないほどにすっごく気になっちゃってるのは当たり前じゃない?だって、恋したらそうなるって言うでしょ?」

恋したら、の部分だけ、えっちゃんの言い方が伝聞調になっていた。
それは、とりも直さず、彼女が恋愛のステップをすっ飛ばして結婚したからなんだと気がついた。

「ま・・・、そうは言っても、さすがにそろそろこの状況は不味くない?」
急に話が現実に戻ってきた。
そうです、ごもっともです。このままミスをし続けてしまう状況を放置するのは非常にまずいです。はい。
「そのうち、あの係長でも、雷落ちるかもよ」
ひええええっ!
「なんとかした方がいいのでは?」
その方法がわからないから困ってるのだ
「もう、いっそ一緒に住んじゃったら?」
え!?

「いや、そ・・・そんな・・・そ、それは、まだ、早いよぉ・・・」
顔が一気に紅潮するのを感じる。お蕎麦を食べ終わったお箸をもじもじと触りながら顔をうつむかせる。

いや、そりゃ、一緒にいる時間が長くなったら嬉しいよ?
でもさ、まだ付き合ってそんなに経ってないわけだし・・・私達・・・
ど、同棲なんて・・・そんな、そんなぁ・・・

「あれ?そこだけ反応するんだ・・・」
にやりと笑うえっちゃんの気配を感じて、はっと気づいて顔を上げると、そこには口角を上げて、意地悪そうに目を細めているえっちゃんがいた。

し、しまったあああ!!

「いーなー・・・そんなにゆらちゃんをメロメロにしちゃう、その『岸田さん』ってのは、一体どんな人なんだろうね〜」
なんて言いながら、またしても、にやりにやりと笑う。
私はまたしてもあたふたしてしまう。

「そもそも、次いつ会えるかがよくわからないってところがいけないのでは?」
回鍋肉を食べ終え、デザートについていたミカン寒を食べ終えたえっちゃんが言った。

確かにそれも・・・一理ある。
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