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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第11章 不運女と福徳男(前編)
電子レンジがぴーぴー音を鳴らしているので、ブロッコリーを取り出し、上から醤油、砂糖、それから白ごまをスリスリして入れる。適当に和えれば、これで『ブロッコリーの胡麻和え』

和えている間に空いたレンジでごはんを温める。
あ、そうだと思いたち、冷蔵庫の中から常備菜で作ってあったひじきとなめたけを出してくる。なめたけを眺めて、きのこ被るな〜と思ったが、最早、面倒なのでそのままにした。

さて、こんなもんか・・・。

仕上げとばかりに、温め終わったごはんを茶碗に盛り、味噌汁の味噌を溶いていると、ふと、焦げ臭い。

あれ?と思ってみたら、なんと、お魚が焦げ焦げに・・・。
しまった、麹を落としていなかったから焦げちゃったんだ。

あうあう・・・

しょうがなく、焦げた部分をなんとなくスパチュラで削ぎ落とし、お皿に載せることにした。

結局、今日の夕食は・・・

簡単なめこのお味噌汁
手抜きブロッコリーの胡麻和え
作り置きのひじきとなめたけ
それから、白身魚の焦げ焦げ西京焼き
ごはん

である。

いただきます・・・

ポツリと言うが、だるくてテレビすらつけていない部屋で、私の声に答える者はなにもない。前は全く気にならなかったが、今日は、それがものすごく堪える。骨身に沁みるのだ。

・・・うう・・・サミシイ・・・。

昔、誰かの小説で読んだセリフが思い出される。

『お腹が空いている時、ちょっと食べると、余計にお腹が空くように、
 君を知る前よりも、知ったあとの方がボクはより寂しがり屋になった。』

まさに今、私はそんな心境だった。ひとりの食卓。そこに置かれたスマホに目が行ってしまう。

素直さんは・・・まだ・・・お仕事かな?
スマホが示している時刻は19時45分・・・少し残業していたら、まだ会社ということもあり得る時間だ。

ラインしたら迷惑かな?
まだ、取引先だったりもするのだろうか?
それとも、帰り道で疲れたな、なんて思ってる頃だろうか?

・・・声、聞きたいな・・・

食べ終わった器はそのままだった。当たり前だ。一人で暮らしてるんだ。自分が動かなければ、部屋の中の何も動くことはない。
ぼんやりとしている私の目の前に、ただただ積み上げられたままの食器が取り残されていた
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