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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第12章 不運女と福徳男(後編)
「お仕事間に合いそう?」
「ああ、この時間なら、一旦家に帰っても、間に合うはずだ」
やっぱり男の人だから、髭も剃らなきゃいけないし、お着替えもしたいだろうし・・・。うう、やっぱり手間だよね。ごめんね・・・
「そんな済まなさそうな顔しなくても大丈夫だってさ」
しかもバレた。顔で・・・。
こういう時、ポーカーフェイスができない自分の不器用さが恨めしい。
「う、うん・・・あのさ、なんか、こう・・・埋め合わせとか、できないかな?」
せめて言ってみた。なんか奢ってとか、プレゼントとか、そういうのでバランスを取りたい気持ちだ。
「もう、夕食も朝飯も作ってもらったし、十分だけど?」
そんな事言わないでさ・・・
「うん、それもそうだけど・・・あのね、申し訳ないだけじゃないの・・・」
だって、だって・・・昨日、来てくれたの・・・本当に、私にとっては奇跡みたいに嬉しかったから。
「昔さ、大学の時、風邪引いて、その頃、親元から離れて初めての一人暮らしだったの。大学生活始まったばかりで友達もあんまりいなくて。その時さ、ひとりで寝てたら、すごくさみしくなっちゃって・・・でも、どうしようもなかったんだよね。」
「ああ、分かるな。俺も、ひとりだからな。風邪引いて、別に死ぬわけじゃないのに、『今死んだら発見されるのいつだろう』とか思ったり」
風邪を引くと弱気になるよね、と互いの体験がリンクする。
あはは、ふふふ、と笑い合う。
「昨日・・・さ、いっぱいいっぱいって言っても、別に何かめちゃくちゃ悪いことがあったわけでも、致命的な失敗したわけでもないのよ。ただ、小さいミスとか、失敗とか、不運が重なっちゃって・・・それで悲しくなっちゃって・・・それで、あな・・・素直さんのことを思い出しちゃって、電話したら止まんなくなっちゃったの」
多分、月曜からこっち、とても気持ちが弱っていたのだと思う。
いつもなら我慢できることが我慢できなかった。
「一人暮らし長いからさ・・・これ、ひとりで我慢しなきゃって思ったんだけど・・・だから・・・あのさ、来てくれたの・・・もう・・・」
心の中で、小さい自分が、私に語りかける。
『もうめっちゃ嬉しかった。奇跡みたいって思った!素直さん大好き、大好き!!・・・って、言え!言うのよ!!ゆら!!』
「ああ、この時間なら、一旦家に帰っても、間に合うはずだ」
やっぱり男の人だから、髭も剃らなきゃいけないし、お着替えもしたいだろうし・・・。うう、やっぱり手間だよね。ごめんね・・・
「そんな済まなさそうな顔しなくても大丈夫だってさ」
しかもバレた。顔で・・・。
こういう時、ポーカーフェイスができない自分の不器用さが恨めしい。
「う、うん・・・あのさ、なんか、こう・・・埋め合わせとか、できないかな?」
せめて言ってみた。なんか奢ってとか、プレゼントとか、そういうのでバランスを取りたい気持ちだ。
「もう、夕食も朝飯も作ってもらったし、十分だけど?」
そんな事言わないでさ・・・
「うん、それもそうだけど・・・あのね、申し訳ないだけじゃないの・・・」
だって、だって・・・昨日、来てくれたの・・・本当に、私にとっては奇跡みたいに嬉しかったから。
「昔さ、大学の時、風邪引いて、その頃、親元から離れて初めての一人暮らしだったの。大学生活始まったばかりで友達もあんまりいなくて。その時さ、ひとりで寝てたら、すごくさみしくなっちゃって・・・でも、どうしようもなかったんだよね。」
「ああ、分かるな。俺も、ひとりだからな。風邪引いて、別に死ぬわけじゃないのに、『今死んだら発見されるのいつだろう』とか思ったり」
風邪を引くと弱気になるよね、と互いの体験がリンクする。
あはは、ふふふ、と笑い合う。
「昨日・・・さ、いっぱいいっぱいって言っても、別に何かめちゃくちゃ悪いことがあったわけでも、致命的な失敗したわけでもないのよ。ただ、小さいミスとか、失敗とか、不運が重なっちゃって・・・それで悲しくなっちゃって・・・それで、あな・・・素直さんのことを思い出しちゃって、電話したら止まんなくなっちゃったの」
多分、月曜からこっち、とても気持ちが弱っていたのだと思う。
いつもなら我慢できることが我慢できなかった。
「一人暮らし長いからさ・・・これ、ひとりで我慢しなきゃって思ったんだけど・・・だから・・・あのさ、来てくれたの・・・もう・・・」
心の中で、小さい自分が、私に語りかける。
『もうめっちゃ嬉しかった。奇跡みたいって思った!素直さん大好き、大好き!!・・・って、言え!言うのよ!!ゆら!!』

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