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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第12章 不運女と福徳男(後編)
そんな気分だった。それがベッドの横だぞ?おい・・・風呂上がりのいい匂い、無防備な寝顔、ぽつりぽつりと語りかけてくる彼女の声・・・

我慢の限界、理性の閾値、自制心の臨界点

なるたけ興奮を悟られないように、縮こまっていたところに、『寝れる?』なんて気遣われてしまって。少しでも触れたくて、布団の中に手を滑り込ませたらぎゅっと握りしめてきて。

『ねえ』
『なんだ』
『なんでもない』

なんて、恋人同士みたいな会話・・・!?
もうこんなん、愛おしさが限界突破である。
思わず手に力がこもってしまった。

そして迎えた朝。起きたら素敵な朝ごはんが用意されていて、好きな人がニコニコして俺の前に座っている。

こんな幸せ・・・俺に訪れていいのだろうか?

ほっぺたを100回くらいつねりたくなる。
もし夢なら醒めないで欲しいと真剣に願う。

そしてトドメの『お礼をさせて欲しい』・・・っ!

その言葉で不埒にも俺の脳裏をよぎったのは、素肌にふわふわのレースがついた真っ白いエプロンを身につけたゆらさんが、『お礼の品は、あ・た・し・よ♡』とウィンクする姿。

鼻血が出るかと思った。
ここで我慢が限度を迎えてしまい、俺はぎゅううっと彼女を抱きしめてしまった。

もう一度抱きたい・・・
今すぐ、今すぐこの人をもう一度自分のものにしたい!!

バレンタインの熱い夜の記憶が俺の脳裏に蘇る。
会社を休もうと本気で思ったくらいだった。
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