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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第12章 不運女と福徳男(後編)
☆☆☆
こうして迎えた2月21日土曜日のことである。

場所は東京は池袋。
サンシャイン60が有名なこの地には、東武デパート他、ドラッグストアやユニクロ、無印良品にLOFT、ドン・キホーテ、ビックカメラなど、生活に必要なものが買えそうなお店が狭い範囲に集中している。

私もお気に入りの買い物スポットのひとつだ。

とりあえず、トラベル用の化粧品とか、それを入れるポーチとか、お着替えをコンパクトにしまえるグッズとかを買えばいいのかな?

そんな風に思っていると、

「とりあえず、俺の部屋に置きっぱなしにしてもいいものをいくつか買いましょう」

と、素直さんが言う。

はい?

私の頭の上に『・・・?』が浮かぶ。
そんな私を見て、彼は

「だって、女の人って化粧品やら、着替えやら・・・いろいろ必要なんじゃないの?棚をひとつ開けたから、そこに入れてくれればいいんだけど?」

んん?
なんだか、話がよく見えない。
だって、お泊りデートの話だよね?

「でも、一日行くのに、そんな棚を使うほどでなくても・・・」
海外旅行じゃあるまいし、そんなに荷物はないはずである。

しかし、私のその言葉に今度は彼の方がびっくりした顔をした。

「え?・・・一日?」

固まった彼の顔を見て、私は自分が盛大な勘違いをしていることに気がついた。
まさか、まさか・・・『俺の家に来てくれる?』って・・・。

「え??・・・来てくれるって・・・」

その言葉で、彼もまた、私とのすれ違いに気づいたようだった。
互いに顔が爆発的に紅潮した。

「あ、いや・・・そのえっと、あ・・・だから・・・俺としては、この前ゆらさんが一人で泣いてるの聞いて、もう一人にしたくないって思ったというか・・・あわよくば一緒に住めたら嬉しいなとか・・・」
「その、いや・・・それ、ど、同棲?その・・・あの・・・わ、私は・・・や・・・えっと・・・」

互いに会話が要領を得ない。

「いや、俺の考えはどうでもいいっていうか・・・でもそれで、その、ちょっと、あ、早まっちゃって・・・いやあ・・・ですよねえ・・・ちょっと早すぎると言うか・・・早い!・・・やっぱり・・・ねえ!・・・はははははは」
「そ・・・いや、でも、わ、私は・・・私もそれって・・・あの、えと・・・」
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